令和7年11月1日(土)2(日)に元浜公園一帯で、東海秋まつりが開催されました。勤労センターの会場では「消費者広場」が設けられ、リサイクル推進課・環境広場・消費者団体発表コーナー等、様々なブースにおいて環境問題に対する取り組みや消費者に有益な情報が多数紹介されました。
リサイクル推進課

リサイクル推進課ブースでは、「今、ある資源を大切にする暮らし」をテーマに、資源分別方法のご案内や今年9月より新たに始まった「キエーロの有償頒布」「木材の資源回収」の紹介が行われました。
キエーロの本体展示もあり、ブースを訪れた市民の方々は使い方や注意点について興味津々で説明を聞いていました。9月以降キエーロにチャレンジする方も増えつつあり、少しずつ浸透している様子が伺えます。
この他、「EM処理剤の無料配布」や「天ぷら廃油の資源化」の案内も行われました。廃油の資源化は、バイオディーゼル燃料やSAF(※)などの次世代エネルギー、石けん、肥料、インクの原料に 活用されています
※SAF(サフ)とは
化石資源(石油)ではなく、家庭から出た使用済みの食用油や植物などを原料とする、次世代の航空燃料のこと。持続可能な航空燃料として注目されており、従来の燃料に比べてCO²排出量を60~80%削減できるとされている。
地球環境への配慮のため、将来的にはSAFを燃料として入れていないと発着陸できない空港が増えていきます。廃油のリサイクルは今後、私たちの暮らしの中でさらに必要な取り組みとなっていくことでしょう。
おさがりクローゼット&フードドライブ
NPO法人まち・ネット・みんなの広場のブースでは、子ども服とマタニティウェアのリユースを行いました。まだ着られる子ども服を必要としている方に譲ったり、短期間しか着ない子ども服におさがりを活用することで、「ごみの減量化」と「子育て支援」を推進する取り組みです。
多くの来場者が楽しみながらリユースに貢献してくれました。訪れた来場者は203組、また持ち帰っていただいた服は2日間で591枚、お持ち込みいただいた服は295枚となり、合計886枚の服を資源として活用することができました。

消費者庁食品ロス削減推進サポーターとして、食品ロス削減の取り組みの一つ、フードドライブも開催。恒例となるこの取り組みに、市民の方だけでなく企業にもご参加いただきました。

集まった食品は228点、19.8㎏。
配布先に適した食品を選別しながら、市内子ども食堂のNPO法人とまと食堂やこもれび食堂、市内児童養護施設、東海市社会福祉協議会、重度障害児者施設にじいろのいえに寄付致しました。
東海樟風高校が取り組む「届けよう、服のチカラプロジェクト」
今回の「おさがりクローゼットin消費者広場」や市民活動センターで常時回収した子ども服の一部(232枚)は東海樟風高校が取り組む「届けよう、服のチカラプロジェクト」にも活用され、難民支援に役立てられました。「届けよう、服のチカラプロジェクト」とは、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)とユニクロを展開するファーストリテイリングが共に取り組む事業です。

着の身着のままで逃げ出した難民の子ども達に届けるこの活動。東海樟風高校では、課題研究という事業で「地球の文化」講座を選択した3年生が中心となり積極的に活動を行っています。
また、コンタクトレンズ空ケースのリサイクル運動「アイシティecoプロジェクト」にも参加する同校を支援するために、市民活動センターにて1年間かけて回収した空ケース、3343gも併せて寄付しました。寄付した空ケースは、障がいをお持ちの方々の就労支援や日本アイバンク協会への寄付へと役立てられます。

サイズアウトした子ども服は、様々な用途で資源として活用されています。通年を通して利用できる市民活動センター内のおさがりクローゼットだけでなく、支援を必要とする子ども達に直接お届けする取り組みも行っています。
成長に伴い子ども服がサイズアウトした際は、自宅で眠らせたままにしておくのではなく、ぜひ必要としている方々にお譲りください。資源として活用し合うことで、環境だけでなく地域の福祉にも貢献することができるのです。